シャーロキアンの冒険

元出版社の販売営業マンの備忘録です。

集約と分散を繰り返す流通小売り業界に、マクドナルドが参戦すればどうなるか

流通小売り業界というと、イオンやコンビニを思い浮かべると思いますが、そもそも始まりはどうだったか。

総合スーパーの始まりは、1957年に大阪でオープンした「ダイエー」です。ダイエーが出来る以前の小売り業界といえば、町中にある商店街や市場で、様々な店が軒を連ねていました。もちろん今もあります。

ダイエーが出来てから、イトーヨーカ堂ジャスコと総合スーパーが出来たわけなんですが、これらによって、既存の商店街から客が減っていた話は有名です。

総合スーパーを作ることが出来た理由は、何といっても大量生産・大量消費の時代に入ったためだと言えると思います。資本のある企業が行う大量仕入れによって低原価の仕入れ・低価格販売が、時代のニーズにマッチしたものと考えることができます。

ばらばらに点在していた小売店を集約した総合スーパーですが、しかし今では、主力商品である食料品は食品スーパーとして分離し、家電製品はヨドバシカメラなどの大型家電店として分離。そしてお馴染みのコンビニ。

 

食品スーパーで扱っているパンは、手作りパン屋として分離。何のことはない、元の小売り店の姿に戻っています。ただ売っているものが、オリジナルの手作りパンであるという違いがありますが。

ところで、この中で注目すべきコンビニなんですが、セブン・イレブンが24時間営業を始めたのが1975年です。世界最大のISDN網を敷き、データ重視のチェーン店舗経営を行い、その結果、現在も不動の1位に君臨しています。今ではコンビニといえば、小売りだけでなく銀行ATMや水道・ガス・電気料金の支払い。ゆうパック差出。チケット等の販売といろいろなことができる店になっています。もちろん初めから現在のスタイルだったわけではありませんが。近年では、ネットで買った通販商品の受け取りも可能です。

ここで登場するのが、飲食業界・ファストフード店のマクドナルドなんですが。

 

何をどうするのかというと、2006年から始まった24時間営業というスタイルです。いろいろ問題もありましたが、ドライブスルー、デリバリー。現在では、Wi-Fi接続、電源サービスコンセント。日本ではお馴染み「ポケモンGO」とコラボ。

もう薄々、感じるかと思いますが、コンビニとの共通点は、「24時間営業」という点です。この店舗営業スタイルを持っているなら、銀行ATMがあっても不思議ではありません。もちろんチケット販売も可能です。そして、物販も可能というか、ハンバーガーそのものはコンビニでもスーパーでも販売されていますから、飲食業界の店は、その場で飲食出来る食品小売り店のようなものです。

 

もし、マクドナルドでお菓子が販売されたなら、当然、その店で食べることが出来、小売業から見ると、小売店の変形した形態になります。

あとは、採算がどうかという点です。先に述べたように大量仕入れによる薄利多売が出来る資本力のある企業の成せる技です。普通の店では経費が掛かり過ぎるでしょう。

実現化することによるメリット・デメリットは企業が考えることですが、マクドナルドと任天堂がコラボした以上、オンラインシステムが可能であれば、どこが何をしてもおかしくない今の世の中ということです。

以上、今回の備忘録でした。